読んだやつの感想
読んだ本は基本そのまま大半の内容を忘れてってるんだけど、アウトプット0もなんか違うかもしれないと思ったので雑多に書く。
デザインされたギャンブル依存症
ふと目に入ったから読んでみたけど思ったより面白かった。
カジノのレイアウトの話から始まった時はどうなるかと思ったけど、人を引き寄せとどめるためにスロットが何をしてきたか、その影響をモロに食らった人がどうなるかやギャンブルを続ける人の状態について(最初はここを期待して読み始めた)書かれていた。訳のせいか原文のせいか大分読みづらかったが・・
読み終わった時点でスマホも大分危ないなと思ったが、報酬の話も絡めてここに書かれていた。
スロットはベットを大きくするかより長時間座らせるかで利益を多く生み出すけど、スマホはベットできるのが時間しかないからそこをどんどん食いつぶすのかな。
危うきに近寄らない方がマシ。
他にも色々思ったけど全部忘れた。
カンプノウの灯火
気になってたやつ。読んだ感想としては、自分の身からはあまりに遠い話ではあるけれど彼らと変わるところは何もなかった。直接繋がってなくても、過去があって今がある。それぞれ今を生きてた。
スペインの背景やら事情を絡めつつ語ってくれるのが面白かったかな。よりその人の置かれた状況がリアルに感じられる。
昔の友達は元気にしてるだろうか
追記
美味しんぼの第14週6話読んでて唐突に移民の話出てきて思ったけど、この本は個人にクローズアップしてからその人の背景を語るために移民の話を始めたからかなりスッと話入ってきたなぁ
美術の物語
読んでる。目的のために物作りつつ、他より抜きんでるためか自分が前に進むためかはわからんが新しい表現を見つけていく過程が読めて面白い。歴史なので推定もあるかもしれない。というか、人類ここから漫画だのアニメだのの表現にたどり着いてんのやばくないか。
絵に意味を持たせ、記録し、表現し始め、人や風景をリアルにしたと思ったらなんだこれは。まだ途中までしか読んでないから1500年前後の話で止まってるけど。ここから1000年経ったら更に表現が進化してるのか?知りたすぎる
でも、こういうのってリアルタイムで見ないと文脈を理解しづらいかな。漫画を読んで来なかった人は急に漫画読めるかわからん。擬音とかコマ読む方向とか。宗教画もその宗教を知らなんだら何か綺麗だなぁの域を出ないもんな。あれ多分敬虔な信者が初めて目にした時の感動凄いよ。もしかしたら不快感かもしれんが。
宗教にあまり興味はないけど、宗教画の理解のために学ぶのもいいかな。
ゴヤ好きかもしれない。どことなく仄暗い雰囲気する。
産業革命以降の動きが面白い
職業としての芸術家はいまや復権してるよね。グラフィッカー、デザイナーとか。
様式どころか色からも形からも解放されて自由になろうとしている。どこに行くんだ一体
1989年までで、伝統に対する反発の流れが本当の意味で終焉を迎えた気がする。抗うでも従うでもなく、必要であれば選び取るという柔軟さと満足できなければやはり探究を続ける真の自由がそこにある。後の世代に残るものはほんのわずかかもしれないけど、今や複製ならネットで見られるし展示会もどこかしこでやられてるだろうから大なり小なり影響を及ぼしていくんだろうなぁ。
面白いだけの試みが許される世の中が好き。
既存の課題解決のための発展があるように、新しく制約を課した場合も別方向の発展が見られるとは思うけど…真の自由って言ったけど、そこから個々人が課題と目標を見つけていく体制は変わらないでほしいな。誰かに強要されるものでなく…
この本読み始める前は、まさか近年の美術史に希望を見出すことになると思わなかった。
ここはとても速い川
標題のについて。10年以上小説は読んでなかったと思う。事実は頭に入ってくるけど、その人の感情とかはあんまり入ってこないんだよね。文字読むの向いてないのかもしらん。
入ってこないにしても、少しずつ日常の嫌な部分が見え始めてから園長先生に色々ぶちまけてでも何も届いてなさそうなところは印象に残ったかな。
どこだったか忘れたけど、主人公が一種の諦観を持ってると感じたシーンがあったな。せっかくぶちまけたのにより一層それが強まるような雰囲気するけど
それはそれとして、子供の頃に書いた日記を思い出した。とりとめなく思い出したことを書いていく感じ。懐かしい。
気の利いたことも言えないし読んで感じたこともそうないので、とりあえずは他の人の感想でも漁ってみようかな。
膨張
文体一緒だった。速い川が特別その文体で書かれてたわけじゃなかった。
膨張…噴水、川、膨張、爆発、濁流?
恋人もホップしててはいかんのでは?
とりあえずこの二作読んだけど、悶々とした気持ちがきっかけ一つで決壊してるんかな。
紅茶のすべて
産地、製造方法から淹れ方、歴史や紅茶の種類まで色々。
今まで自分で飲む時はマグカップにティーパック入れて適当に抽出してたから気にしたこともなかったけど、色とか見栄えも気にするもんらしい。確かにティーカップちゃんと用意してきちんと淹れるならそこも気にしたいわな。特に、フレーバードティーでカップの方にフルーツとロゼワイン、グラニュー糖を入れる演出が面白い。想像するだけでもこれから淹れてもらう紅茶への期待感が高まること間違いなし。実際の味はポットの方に入れたフルーツで既についてて、ワインは見栄えのために入れたフルーツの乾燥防止ってのも面白い。
ペアリングはあんまよくわかってなかったけど、一口目の美味しさをまた味わうためって視点があるんだ…一口目で満足しちゃうって悲しさを覚えてたけどこれぴったりかも?ちょっとその辺り意識してみようかな。今までは飲み物、食べ物を単体で味わってた。三角食べとかどうなんだろ。俺はあんましないけど、あれも飽きが来ないようにしてたりすんのかな。食事をもっと楽しめるかもしれない。
そういう本なのは当たり前なんだけどグイグイ紅茶を推してきておもろい。味・香りだけじゃなく見た目から食の中で何をメインに据えるかまで、真摯というか巧みというか…
まだ読んでる途中だけど、こういう何かについての楽しみ方を提供してくれるものをもっと読みたいな。
読了。終始紅茶推しが伝わってきてウケた。
追記。電気代が高騰してエアコンをやむなく切り、寒い中で飲む温かい紅茶はとてもうまい