自分の遍歴

今までh

敵対ロマンスめぐる

L@YERED WING 02のジャケット見たら思い出したので雑記

改めて読んだけどあの短文がここまで深く刺さることってある?

 

「あれ?どうしたの?……前に忠告したと思うけどなー?

次に来たらやっつけちゃうよ、って」

←一人でいるのが好きで、それが最優先。目の前の人については割とどうでもいい感じ。

わざわざやっつけるほど嫌いでもないし、ここから離れないならさっさと片付ける。無関心。

 

「はは、言われたな

でも……ここは大切な人との思い出の場所なんだ

人目を忍んで会うことしか出来ない相手でさ」

←組織としては敵対関係だが、個人のめぐるとは大切に思いあっていた。

密会の場所としてここを選んで逢瀬を重ねたのか、それとも初めて出会った場所がここだったのか。

前者であれば以前めぐるがここにいた理由は男と会うため、後者であれば・・何?

 

「ふーん……?ここで君以外の誰かに会ったことないけど」

「……その人と約束したんだ」

「うーん……そのおしゃべりっていつまで続くの?」

もし、何もかも忘れて、悪に染まってしまったら

 

「わたし、ひとりで静かに過ごすのが好きなんだよね」

←アイドルのめぐると決定的に違う部分。

あちらのめぐるは寂しがり屋で臆病な部分もあるけど相手に受け入れてもらいたいから自分から飛び込んでいくし相手のことは先に受け入れる。日本とアメリカのハーフであるめぐるは、どちらからも受け入れられるかもしれないがともすればどちらからも受け入れられない可能性もある。片方に寄り、片方を拒絶すればその輪の中で生きやすいかもしれない。こちらのめぐるはそれを選んでしまったのか。

・・・とはいっても、敵対めぐるが元々どういう性格だったかは描写されていないのでもしかしたら関係ないかも。

 

その時はあなたもすべて忘れてほしいって」

←男のことを大切に思っていたんだろうが、どんな気持ちでこの言葉を絞り出したのか

 

「もういいよね?いくよ?」←無情。マジで無関心。

「なあ、めぐる

それでも俺は…」

「ばいばい!」←多分男は殺されたんだろうけど、殺すという行為を何とも思ってないね。元気にやるね・・

 

めぐるは過去を忘れてしまった時点で死んだようなものであり、今ビルの上にいるめぐるは全くの別人。

男は目の前のめぐるのことを見ていなかった。過去のめぐるをどうしても忘れられなかった。何なら過去のめぐるとの約束も破ってんぞ。今のめぐるも一人になりたいだけだし。やるせない

約束通り全てを忘れてそれでもなお出会うことがあれば、出会って今のめぐるを見ていればまた違った未来もありえたと思う。

アニメのキャッツアイのラストみたいな。

 

話は戻るが、めぐるはビルの上で何をしていたんだろう。

男に関する記憶は消えても、あそこに通っていたという記憶は残っていてそれを繰り返していたのだろうか。

元々あの場所が好きで、男と出会う以前の状態に戻っただけなんだろうか。眩しい街灯りに邪魔され、ほんのりとしか見えない夜空の星をただ眺めていたのかもね。真乃も灯織もいない街で、絶対に手の届かなくなった星を。

いずれにせよ、めぐるは男のことを微塵も気にかけず今まで通りに暮らしていくことだろう。

 

はーつら